チャプター 16

仕事が終わると、セリアの派手なスポーツカーがすでに会社の入口に停まっていた。

「今夜は仕事なし?」私は笑いながら助手席に滑り込んだ。

「仕事なんて後回し。友だちが最優先よ」セリアはにっと笑い、案の定、ヴィクターと私のことを根掘り葉掘り聞き出そうとした。「展開、早い?」

「たぶん、もう連絡は取らない」私は何でもないふうに言った。

「は?」セリアがブレーキを踏み抜いた。私は危うくフロントガラスに突っ込むところだった。

「昨夜。うちのマンション。私とヴィクターとガブリエル。……気まずくなった」

セリアには何も隠さなかった。

「新しい男と元夫?」セリアの目がきらりと光った。

「やめて。...

ログインして続きを読む